ここ数年ソフトバンクはメジャーで実績豊富な外国人選手と大型契約を結びながら失敗した例が多かったが、今シーズンは新外国人の補強を封印して、実績のあるオスナや山川との契約に注力したことも成功だったと言えそうだ。

 ソフトバンクに次いで高額年俸の選手が多いのが巨人だが、こちらも今年に関しては全体的に悪くない印象を受ける。チーム最高年俸の坂本勇人(推定年俸6億円)は二軍に降格した時期もあり成績がいまいち上がってこないが、岡本和真(推定年俸4億2000万円)はリーグトップのホームラン数を記録するなど主砲として安定しており、投手でチーム最高年俸の菅野智之(推定年俸4億円)もここまで7勝2敗と大きく勝ち越すなど鮮やかに復活を遂げた。

 さらに大きいのが丸佳浩(推定年俸2億8000万円)の復活だ。昨年で入団時に結んだ5年契約が終わり、オフに大幅減俸となったが、今年は開幕からヒットを量産し、首位打者争いを演じているのだ。今年で35歳となるものの、打撃に関しては衰えは見られず、勝負どころでの凄みはますます増しているように見える。年俸変動制の2年契約だけに、このオフには減俸分を取り返す金額になる可能性も高そうだ。

 一方で高額年俸の選手が機能していない球団も存在している。その代表例が中日になるだろう。チーム最高年俸のビシエド(推定年俸3億5000万円)は二軍暮らしが長く、一軍でのホームランはわずか1本。他球団へのトレード説も多く出ているのが現状だ。また巨人を自らの意思で自由契約となった中田翔(推定年俸3億円)も開幕当初は打点を稼いでいたが、その後調子を落としてここまで打率.218、3本塁打という寂しい数字に終わっている。

 投手でチーム最高年俸の大野雄大(推定年俸3億円)も2年ぶりの勝利こそマークしたものの、ここまで1勝2敗、防御率9.53と苦しんでおり、昨年通算2000本安打を達成した大島洋平(推定年俸2億5000万円)も調子が上がらず、打率.204と苦しんでいる。オフには大きな年俸の見直しが入る可能性は極めて高いだろう。

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その他にも苦しむ“高年俸選手”が多い球団は?