また、「皇室ファン」のツボをしっかり押さえた発信も。
5月にご静養のために訪れた栃木県の御料牧場でのご一家の写真は、訪問から1か月ほど後に公開されたが、21枚の写真のうち7枚は天皇陛下自身が撮影した貴重なショットだった。
特に、小花模様のシャツに紺のパンツ、黒いゴム長靴をはいた愛子さまが、大きなスコップを手にタケノコ掘りに挑戦し、苦戦してしゃがみ込んでしまった様子を撮影した写真は、ネット上でも「可愛い!」とコメントが寄せられ、この画像を含めた投稿には68万を超える「いいね」がついた。
「ペルーを繰り返さない」
一方、投稿されているのは天皇ご一家のものに限られ、他の皇族に関する投稿はほとんど見当たらない。
なかでも皇嗣家である秋篠宮家の公務の数は多く、次女の佳子さまは昨年11月の南米に続いて今年6月にはギリシャを公式訪問している。若い世代からの人気も高く、佳子さまが着用した服はSNSで話題になって完売になるほどで、皇族のなかでもインスタグラムとの親和性は高いと見られる。にもかかわらず、佳子さまを中心に撮影した画像、動画はまったくない。
インスタグラムでの発信の対象が天皇家に限定され、秋篠宮家の投稿がない理由について、宮内庁は、
「天皇皇后両陛下のご活動を中心に発信を行うこととしたところです。今後については、情報発信等の状況を分析するなどし、改めて検討していく予定です」
と回答するにとどまった。
公務で活躍し、人気があるにもかかわらず、佳子さまについての発信がない理由には、これまでの秋篠宮家に対するバッシングが背景にあるとの見方が根強い。
秋篠宮家をめぐっては、長女の小室眞子さんの結婚騒動があり、秋篠宮邸の改修工事や佳子さまの「ひとり暮らし」をめぐって批判も集まった。
秋篠宮家に向けられる世間の視線について、宮内庁は非常に神経を尖らせており、
「それは6月の佳子さまのギリシャ訪問でも顕著でした」
と、宮内庁の事情を知る人物は話す。