独立会見での中居正広もひとりで乗り切りお見事だった(撮影/今村拓馬)
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 中居正広が司会を務めるパリ五輪事前特別番組「中居正広のオリンピック珍プレー好プレー大賞」 (フジテレビ・午後7時)が、11日放送される。パリ五輪を前に人気番組「中居正広のプロ野球 珍プレー好プレー大賞」を一夜限りの“オリンピックスペシャルバージョン”で送る。MCをこなす中居正広にまつわる過去の人気記事を振り返る(「AERA dot.」2024年2月3日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)。

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 ダウンタウンの松本人志が芸能活動を休止したことで、テレビの世界には大きな穴が空いた。松本がレギュラー出演していた番組のスタッフは、その穴を埋めるべく対応に追われている。

 松本が抜けた後の収録でも、何事もなかったかのように進んでいく番組も多かったが、1月28日放送の『まつもtoなかい』(フジテレビ系)だけは違った。

『まつもtoなかい』は、松本と中居正広の2人がホスト役としてゲストを迎えるトーク番組である。2人だけでやっているトーク番組で1人が抜けるというのは、どう考えても厳しい状況だ。トークが主体の番組ということもあり、その話題に触れないわけにはいかない。そんな中で、1人でスタジオに登場した中居の立ちふるまいは見事なものだった。

独り言をつぶやく中居正広

 スタジオセットの扉を開けて笑顔で現れた中居は、少し歩いてから扉の方に戻り、独り言のように「そうか、閉めなきゃいけないんだ」とつぶやいて、扉を閉めた。松本と2人で登場するときとは段取りが変わっている、ということをさり気なく示してみせた。

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ラリー遠田

ラリー遠田

ラリー遠田(らりー・とおだ)/作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり<ポスト平成>のテレビバラエティ論』 (イースト新書)など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)。http://owa-writer.com/

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