S:その人によって美しいと思う基準があることは間違っていないし、それはいいことだと思うんです。でも、それを他人の美しさに当てはめて語ろうとする人があまりにも多いと感じています。

──みなさんの話を聞き、美の基準は一つでないことを知っているだけでも、脱ルッキズムに近づけるのかなと思いました。

ケイ:みんなと話していると校則一つとっても、全然違うということに気づいて驚きました。最初はルッキズムの問題にあまり興味がなかったんです。でも、今日話してみてもっと深く知って、考えてみたいと思いました。

松本:違う地域に住んでいる、違う学年の人と話したことですごく深く考えられたと思います。生活するなかで、周りの人と接するときに気をつけようとか、自分ももっとこういうことをしようと考えられました。

S:この人といるときの自分がすごく好きだと思えたり、これに熱中している自分が好きだと思えるものを探したりとか、外側だけじゃなくて内側からも小さな自信を吸収して、自分のことを認めていけたらと思いました。それぞれが持つステキな部分を見つけられる人でいたいし、それを声に出してステキだって言える人でいたいです。

(構成/編集部・福井しほ)

AERA 2024年7月8日号

※「AERAサポーター高校」プロジェクトは2022年に始まり、これまではAERA本誌や広告企画で紹介した進学や進路の情報を高校へ提供し、教員の皆さんとの情報交換を中心に活動してきました。今年度からサポーター高校の生徒たちにAERAの誌面作りにご参加いただく企画をスタートしました。お問い合わせはAERAサポーター高校事務局まで。adv@asahi.com

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福井しほ

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大阪生まれ、大阪育ち。

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