ケイ:今回、クラスでアンケートを取ったら、半数以上がSNSで他人の投稿を見たときに自分の容姿と比較してしまうと答えていました。SNSやメディアの影響はやっぱり大きいです。
S:私は以前、体形が気になって、ご飯を食べるのが怖くなった時期もあります。でも、周りの友達が自分の内面的なところを褒めてくれて、「このままでも自分は魅力的なんだ」と思えるようになったんです。そうした環境をつくることもすごく大事だと思います。
松本:正直、私はメイクやおしゃれがすごく苦手です。友達と遊ぶと、みんな雑誌に載っていそうな服を着ていたり、流行(はや)りのメイクをしていたりして、学校とは全然違う姿になっているんです。それを見ていると、自分もやったほうがいいのかなと思ったりもします。
東:私は肌が荒れやすいので、将来メイクをしないといけない可能性があると考えると不安になります。
青木:メイクや洋服って流行りがあって、流される部分もありますよね。自分が好きじゃないのに流行っているからという理由だけで洋服などを選んでいる友達を見ると、もっと自分を大切にしていいのにって思います。
鷹木:流行りって、SNSが作っていると思うんです。SNSで話題になる人って、だいたい容姿が整えられているじゃないですか。自分とのギャップで余計に自信をなくしちゃうような気がします。
──日常で、内面ではなく、見た目が重視されていると感じる場面はありますか。
ケイ:高校に入学したばかりのときに、女子のグループから突然「一番かわいい人は誰?」って聞かれたことがあります。常にそういうことをやっているわけではないけれど、ランキング付けとかしちゃうと、誰かを傷つけたりコンプレックスになっちゃうかもしれないと思いました。
東:友人に、一般的に言うと美人とかかわいいって言われる子がいます。その子が授業で答えられなかったときに、「かわいいから勉強ができなくても大丈夫だよ」という励まされ方をされて、それがすごくつらかったと話していました。