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 人を外見で判断・評価する「ルッキズム」。SNSの広がりとともに、若者を中心に外見至上主義の価値観が加速していると言われる。ルッキズムから脱するためにはどうしたらいいのか。AERAサポーター高校の高校生記者たちが語り合った。AERA 2024年7月8日号より。

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──今回は、AERAサポーター高校生記者に手を挙げてくれた高校生のなかから、地域も学年も違う6人に集まってもらいました。容姿や見た目について関心がある方も、そんなに興味はないという方もいると思いますが、AERA6月10日号に掲載した「若い世代に広がる過剰なルッキズム」の記事を読んでどんなことを感じましたか?

S(奈良女子大学附属中等教育学校6年・仮名):見た目に関する問題は他人が簡単に触れることが難しいので、記事になって発信されていることがすごいなと思いました。私はSNSでも現実でも、かわいい子や魅力的な人を見ると、自分に自信がなくなるときがあります。

青木瑞歩(神戸龍谷高校2年):私は友達と見た目に関する話をよくします。会話のなかで出てくる子に対して「目がおっきくてかわいいね」といった言葉もよく聞きます。

東のん(愛媛県立新居浜西高校2年・仮名):私の学校は青木さんのところと真逆で、容姿に触れちゃいけない空気が流れています。前に人とすれ違ったときに、その人がいなくなってから「あの人、たぶん整形したよね?」って友達が話すのを聞いて、整形をあまり良く思っていないのかなと感じました。見た目について触れるのは、相手の内面を見られていないんじゃないかという意見を持っている友達も多いです。

青木:私の周りでは整形している子がけっこういて、その子たちは整形したことで自分に自信が持てて、楽しんでる感じがするんです。憧れに近づくため、自己肯定感を上げるための整形は悪いことだとは思わないです。

ケイ海東(横浜市立横浜商業高校2年・ケイは刑の左側に、右は郡の右側) 僕にも目の二重整形をした友達がいます。高校生が整形って珍しいという声もあるし、僕もちょっと驚きました。でも整形がその人のプラスになるならいいんじゃないかなと思います。

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