雛形あきこさん(撮影/写真映像部・東川哲也)
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 足立区が5月から「ワケあり区、足立区。」と題したイメージアップ策を進めている。“ガラが悪い”イメージがつきまとい、プロモーション担当も「愛着はあるが、誇りのもてないまち」(区Webサイトに記載)と受け止める足立区。そんな同区を“青春の地”と話す俳優・タレントの雛形あきこさん(46)に、当時のクセ強めな思い出や、その後芸能界で確立した「Sキャラ」誕生秘話について聞いた。

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――足立区に思い入れはありますか

 小学4年生の後半に親の都合で引っ越してきて、仕事が本格的に忙しくなる16歳くらいまで住んでいたのですが、青春時代として思い出されるのは足立区で過ごした日々ですね。

 もともとはすぐ近くの江戸川区に住んでいたのですが、足立区に来て最初のハードルが一輪車でした。私の小学校が特殊だったのかもしれませんが、全校生徒が一輪車に乗れたんですよ。校庭を2周できるのは当たり前で、運動会では一輪車の障害物競走があって。休みの日の校庭開放に通って練習して、なんとか運動会までにマスターしました。

 クラスの子たちの雰囲気も、なんだか「ませてる」というか、江戸川区とはちょっと違いましたね。それまでは男の子も女の子もみんなで遊んでいたのに、足立区ではみんな好きな子の話をしていて、急に“異性”として意識したというか。バレンタインデーは女の子たちで集まってチョコを作ることになったんですけど、私は転校してきたばかりでどの男の子も同じようにしか見えなくて、とりあえず人気の子にあげました。

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10円玉をねだるおばあちゃん