「新しい名刺をお渡ししていなかったかもしれないので」と自分の名刺を差し出し、 再度、名刺交換する機会を設けるのです。実際は新しい名刺でなくても、「もうお渡ししていましたか、失礼しました」のひと言ですみますよね。
もし名刺を持ち合わせていなかったら、
「確か◯◯でお会いしましたよね......えっと......」
「佐藤です!」
「そう、佐藤さん! 雰囲気が変わられて、一瞬どなたか分からなくてすみません」
といったやりとりでも問題ありません。
他にも、
「お名前を教えていただけますか?」
「佐藤です」
「あっ、苗字は存じ上げていて。下の名前(ファーストネーム)をお尋ねしたかったんです」
と言い、あたかも「苗字は忘れていません」と装う方法もあります。
下の名前を聞いた理由を尋ねられたら「友人と似たお名前だったと記憶しており」「素敵な響きのお名前だったような覚えがあったので気になって」「確か、苗字とのバランスが美しいお名前だったなあ、と」などと答えましょう。
逆に、相手が自分の名前を忘れているようであれば、
「佐藤さん、お久しぶりですね、◯◯の山田です!」
「ああ、山田さん! お久しぶりです」
と自然と挨拶できるように、こちらから名乗る気遣いも忘れずに。
「もし自分だったらどうしてほしいかな?」と相手の視点に立てば良いのです。
(編集協力/樺山美夏)