山田千穂さん(写真:渡辺利博)
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 うっかり相手の名前を忘れてしまった。聞きづらいことを聞かなければならない。誰にでも起きうる危機的状況も、渋谷109のカリスマ店員から有名週刊誌記者に転身した山田千穂さんが紹介する簡単な裏ワザで回避できる。山田さん初の著書『ずるい聞き方』から一部抜粋・再編集して紹介する。

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間接質問で「失礼ね!」を回避する

 初対面でいきなり失礼なことを聞かれるとドン引きしますよね。

 特に女性の場合、「年齢・結婚・子ども」は地雷ワードになりかねません。

 男女問わず、職業、年収、住んでいる場所を聞くのも、「プライベートに踏み込まれた」「人を値踏みしている」と警戒心を持たれるのでNGです。

 それでも、聞くべきことは聞かなければいけないのが記者の仕事。どうせ聞くなら、なるべく相手を不快にさせたくないし、嫌われたくない。

 そんな思いから考えついたワザが、「失礼ね!」を回避する間接質問です。

 たとえば、初めて会った人の年齢を聞き出したいとき。

「私は辰年なんですけど、◯◯さんは何年ですか?」

「あら、私も辰年! 同じね」

といった感じで、さりげなく年齢や世代を確認することができます。

 職業については、自分を引き合いに出すことも。

「仕事でこんな失敗をして大変でした! ◯◯さんは失敗したことありますか?」

「あるある、オレも若い頃はそういう失敗、たくさんしてきたよ」

「その経験は、今の仕事にも役立っていますか?」

「今は当時と違う◯◯の仕事だけど、もちろん失敗の経験は役立っているね」

という具合です。

 経済力を知りたいときは、「だんなさま(奥さま)は何関係のお仕事ですか?」「夏休みや年末年始は海外によく行かれるんですか?」といった間接質問から、どれぐらいの世帯収入があるかを想像できます。

 既婚か未婚か、子どもの有無については、休日の過ごし方を聞くといいでしょう。これを書くと、女性としては少々腹も立つのですが、男性の場合、「日曜は自分が料理担当なんですよ」「休みは子どもの相手をしています」という人は既婚。「仲間とサウナ巡りをしています」「夕方まで寝てしまいます」という人は独身の可能性が高いです。

 間接質問は相手を不快にさせることなく、いろんな角度から探りを入れられますよ。

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