1万円の支援についても、なぜこのタイミングになったのか。福祉局生活福祉部事業推進課の担当者に聞いた。

「支給は令和5年度の最終補正予算で計上した予算です。計上するにあたっては当然、小池知事の確認を経ています。議会に予算案として提出して、今年3月初旬に都議会で可決されました。そこから準備を始めまして、準備が整ったので6月14日から配布を開始したということです」 
 

街頭演説よりも公務

支持者に手を振る小池知事 東京都足立区で 6月29日(撮影/上田耕司)

6月22日(土):八丈島

6月23日(日):奥多摩、青梅市

6月29日(土):北千住

 小池氏の最近の街頭演説の日程だ。ウィークデーはひたすら公務に専念、街頭演説は週末に、というのが小池氏の1週間になっている。

 小池氏の場合、「街頭演説」よりも「視察」が目立つ。 

ウィークデーは公務に専念

 都の報道課によると、 

6月25日(火) :有楽町の東京イノベーションベースの視察、八王子の学校給食センター

6月26日(水) :損保ケアユニバーシティ芝浦、住宅の防災マンション、江東区の中央防波堤のコンテナターミナル、水門管理センターの視察 

6月27日(木) :墨東病院の視察 

 小池氏の視察や街頭に同行しているジャーナリストの横田一氏によると、小池陣営は視察先でも街頭演説でも、とても神経質に映るという。 

 小池氏が八丈島で初の街頭演説をした日のこと。

 横田氏が、東京都の出生率が「0.99」だったことについてコメントを求めた。小池氏は無言だったが、都民ファーストの幹部が「選挙妨害ですよ」と立ちはだかった。 

 この幹部は別の街頭演説会場でも、周囲を警戒し、声をあげている人を自身のスマホで撮影しているという。 

「彼は小池さんの元秘書。選挙妨害をしそうな人たちのチェックをしています。今回の選挙は元秘書ファミリーが、小池さんをがっちり守っているんです」(報道関係者)

 「東京を変える」という期待感が高かった初当選当初ほどの人気はなくなっている小池氏の陣営。できるだけトラブルを避け、無難に選挙期間をやり過ごす守りに徹した戦略なのだろうか。

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