――前編で電波少年の企画「東大一直線」について振り返っていただきましたが、その後もバラエティー番組に連日出演して多忙な日々だったと思います。
そうですね。ありがたいことにたくさんのお仕事が舞い込んできて。ただ、勉強を一生懸命やればいい電波少年のときと違って、毎日が不安でした。子供のときから夢見ていた世界だったんですが、スキルがないド素人なのでうまく立ち回れなくて。「毒を吐かなきゃいけない」とアドバイスされてやったりしたけど、普段は毒を吐かないので、自分の発言を気にしてどんどん落ち込んだ時期もありました。
正直怖かった
――特に印象に残っている仕事はありますか?
「ウッチャンナンチャンのウリナリ!!」(日本テレビ系)にレギュラーで出させていただいたときは、夢のような時間でした。ウンナンさん、さまぁ~ずさん、キャイ~ンさんとか凄い方ばっかりだったんですけど皆さん本当に優しかった。感謝しかないですね。でも自分の実力不足も凄く感じて……話を振られてもうまく返せないし、何もできずにみんなを困らせていると感じていました。実際に周りの方はそこまで気にしていなかったかもしれないけど、収録現場に行くことが楽しさだけでなく、怖さもありました。今振り返ればすごくいい経験をさせてもらいましたし、いろいろ勉強させていただくことが本当に多かったですね。
――仕事が減っていくときはどう感じましたか?
仕事がなくなっていくときは正直怖かったですね。でも、出演のオファーがたくさん来ていたときも「旬が過ぎたら露出が減るな」と感じていましたし、人生は良いときが永遠に続かない。うまくいかないときにどう生きるかが問題だと思っていました。実際に全く仕事がなくなったときがあったんですけど、絶望的な気持ちになるのかと思ったら「あっ生きていけるんだ」って。ここからはい上がるだけだと思ったら気持ちが楽になりましたね。