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子どもの頃にはさまざまなスポーツに親しんだ。小学生の頃はバドミントン。全国大会にも出場し、今回3度目の五輪出場を決めている同じ学年の山口茜と対戦したこともある。中学時代は水泳に打ち込み、全国大会にも出場した。こうした他競技の経験は、やり投げにも生きているという。
「腕を振るということと、やりに力を加えるタイミングがバドミントンのハイクリアと似ているかなと思います。水泳もスタートで飛び込む前に、いまと似たような、10回ジャンプするルーティンをしていました。小さいころから試合をしていたおかげで、どういう気持ちで試合に臨むといいのかとか、どういう準備をすべきかというのがわかって取り組めているかなと思います」
今年から、栄養士に食事管理をお願いしている。日本の食事と比べて、練習拠点のチェコでは小麦の料理が多く、使用する油も違う。メニューもシチューやカレーなど“重め”だ。セケラックコーチが来日した際にも、「日本のごはんのほうがスポーツ選手にやさしい」と助言を受けた。
「これまでは自炊や外食していたけど、プロの方に作っていただいて、考えられた食事をとれるというのは、体調も安定する。外食でおなかを壊したりしていたので(笑)、そういうこともなく、コンスタントに練習できる環境が整えられている実感があります」
世界女王は、パリでの金に向け、進化を続けている。(編集部・深澤友紀)
※AERA 2024年7月1日号
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