「最初は自宅まで来てくれる整理収納アドバイザーの方にお願いしようと思ったんです。でも、このぐちゃぐちゃな家の何をどうやってお願いすればいいのか悩んでしまって」
いざ片づけようと思っても、片づけを避け続けていたので何から手をつければいいのかわかりません。そんなときに家庭力アッププロジェクト®の存在を知り、参加を決意しました。
「自分が片づけられるようになれば、子どもたちも片づけが習慣化できるかなと思って。自分以外にも、よい影響がでたらいいなという期待もありました」
小学校5年生の長男は、3年ほど前から不登校が続いています。さらに、自分だけのリズムで生活をしている夫にも不満がたまっていました。自分が変わることが、家族みんなの笑顔につながるかもしれないと思ったのです。
家事・育児・転職活動に加えて、45日間の片づけもスタート。さちこさんいわく、“怒涛の日々”でした。
少しでも時間があるときは、気づけば片づけについて考えていました。不用品を手放し、モノの定位置を探す。次男が起きている時間はなかなか片づけを進められないので、昼寝の時間や寝かしつけが終わった夜などの時間を活用しました。
「プロジェクトで学んでから改めて家の中を見回してみると、長く使っていないモノやもう必要ないモノばかり。なんで今まで残していたんだろうって不思議でした」
長男は片づけに協力的でした。
たまに夕ごはんを作ってくれるほど料理が好きなので、キッチンは長男の意見も取り入れることに。フライパンや調味料などを子どもでも取り出しやすい場所に収納したかったので、場所を変えながら検証して一緒に最適な場所を見つけました。
家の中がきれいになってくると、探し物や「あれどこ?」と家族にきかれることがグンと減り、さちこさんのストレスが減りました。
「以前よりもイライラすることがなくなりましたね。夫に対しても、ずっと『私だけがこんなにがんばっている!』と自分の不満を押しつけていましたが、今では『夫なりに仕事のことで頭を悩ませたりしているんだろうな』と気づかえるようになったんです」