その穴を埋めるべく、補強の対象として挙がっている選手は誰なのだろうか……。

「獲得候補としては安田尚憲(ロッテ)と清宮幸太郎(日本ハム)の名前が挙がる。加えて木浪の穴を埋められる堅守の内野手も欲しいところ。ロッテと日本ハムには条件に適した選手が多いので可能性はある」(在京球団編成担当)

 安田と清宮はともに2017年のドラフト1位でプロ入りした左の大砲。守備に関しても一、三塁を守れるというのが共通している(清宮は外野手としての出場もあり)。大きな期待をされてプロの世界に入ってきたものの、7年目の今季までなかなか殻を破れないのも“同じ”ともいえるだろう。2人については潜在能力は抜群なだけに、環境を変えれば……という声もあるだけに“狙い目”になる可能性はある。

 また、ロッテは友杉篤輝、小川龍成、藤岡裕大の3人で二遊間を回す形が定着した感もあり、そのほかの内野手が余っている。日本ハムも今季は4人の遊撃手を起用しているが主に出場しているのは水野達稀。出場機会に恵まれない“実力派”の余剰戦力がおり、獲得候補になり得る選手は多いという。両球団ともにトレードに積極的なチームであるということも可能性を感じる理由の1つだ。

「穴を埋められる可能性のある選手が獲得できるのならば相応の出血を覚悟するはず。(今季はまだ一軍で出場はないが)クローザー候補だった湯浅京己を交換要員にしても仕方ないと考えているのではないか」(阪神担当記者)

 湯浅は2022年の最優秀中継ぎ投手で、2023年のWBCでは世界一となったチームのメンバーとして活躍した。昨年は守護神としての役割が期待されながらも不調が続き、今季は一軍登板すらなく二軍でも安定した投球が見せられていない。岡田彰布監督の構想からも外れているようにも感じる。

 とはいえ、年齢も24歳と若くまだまだこれからの選手。プルペンを強化したいチームには魅力的なのは間違いないだろう。

「木浪の怪我は想定外だったが打線強化に関しては早い段階から動いていたはず。他にもリチャード(ソフトバンク)、T-岡田(オリックス)の名前も聞く。リーグが異なる場合は慣れる時間も必要なので、意外と早く決まるかもしれない」(在京球団編成担当)

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