育成の環境は整っている
西武は19年のシーズン途中から総額180億円をかけて新若獅子寮と「ライオンズトレーニングセンター」を建設。充実した施設に生まれ変わり、科学トレーニングの導入で育成に申し分ない環境が整っている。
球団内部からは「充実した環境を生かすかどうかは選手の意識次第です。あとは改善点をどうやって克服するか、道標(みちしるべ)となるコーチの役割も重要です。例えば若林は俊足が武器の選手だが、振りすぎる傾向があるので確実性に欠ける。強いスイングは重要ですが、方向性を間違えると能力を生かしきれない。長谷川もファームでは格の違いを見せているだけに、1軍でなかなか力が発揮できない現状がもどかしい」との指摘がある。
チーム改革は一朝一夕では進まないが、外部招聘したコーチがそのスピードを上げてくれるかもしれない。苦しいシーズンでも応援してくれるファンたちは、強い西武の復活を望んでいる。
(今川秀悟)