そんな中で苦しい状況なのが中島だ。今年から中日に加入し、代打とファースト候補の1人として期待されていたが、ここまでヒットが出ていない。5月30日に登録抹消され、二軍での調整が続いているものの、ファームでの成績も打率がちょうど2割と低空飛行が続いている。代打の切り札と言える存在がいないチーム事情を考えるとまだチャンスはありそうだが、そろそろ結果を残さないとさらに厳しい立場となりそうだ。

 こうして見てみると完全な主力となっている選手は少ないものの、チームにとって貴重な戦力となっている選手は多い印象を受ける。これからもその培ってきた技術を発揮して、ファンを沸かせるプレーを見せてくれることを期待したい。(文・西尾典文)

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。
 

著者プロフィールを見る
西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

西尾典文の記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
「集中できる環境」整っていますか?子どもの勉強、テレワークにも役立つ環境づくりのコツ