大きな声では言えませんが、俳優同士の結婚が破綻する一番大きな原因は、このタイプの嫉妬です。愛して結婚したはずの相手が、自分を置いてどんどんと売れていく、有名になっていく。
おめでとうと言いたい、よかったねと言いたい、でも心の中に自分でも認めたくないけれど嫉妬の感情がある。この感情をなくそう、やめよう、祝福しようとする気持ちを持ち続けることに疲れた――これが、離婚の理由なのです。
この時、二人ともが同じ状態なら、何の問題もありません。お互い、ぐんぐん売れても、まったく売れなくても、そこそこ売れても、とにかくお互いの状況が同じなら、関係は続いていけるのです。
ひよこ丸さん。ひよこ丸さんの悩みは、僕から見ると、とても当然なことを「こんなことじゃいけない」と思っているように感じます。
仕事をする時には、責任感があって、ある意味完璧主義者で、丁寧な仕事ぶりが評判だったんじゃないかと勝手に想像します。
どんなに嫌な相手でも、仕事は最終的に数字に還元されます。そこで、仕事がうまくいったかどうか判断できます。それは、充実感を生むし、次の目標も見つかります。
でも、子育ては、数字に還元できません。数字で判断できないということは、合理的ではないということです。
私達は、ずっと、「がんばること」と「数字が上がること」が、(例外はもちろんありますが)イコールでした。頑張ればテストの点は上がるし、スポーツの記録は伸びるし、営業成績も上がりました。