松下洸平さんと吉高由里子さん(撮影/写真映像部・東川哲也)
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 松下洸平さんがホストを務めるAERAの対談連載「じゅうにんといろ」、23人目のゲストは吉高由里子さん。吉高さんがスタジオに入ってきた瞬間から現場は一気にポジティブで明るい雰囲気に。充実した時間の始まりです。AERA2024年6月3日号より。

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松下洸平(以下、松下):今日は、よろしくお願いします! ついに来てくれました、吉高由里子さんです!

吉高由里子(以下、吉高):来ちゃったよ(笑)。この対談はいつからやってるの?

松下:2022年夏にスタートして、最初のゲストはTBS系ドラマ「最愛」(21年10月)で共演した俳優の井浦新さん。「はじめまして」なゲストさんにもお越しいただいています。

吉高:それは緊張しないの?

松下:人見知りはしないタイプなんだけど、元格闘家の魔裟斗さんにお越しいただいた時は緊張した……。憧れが強かったから。

吉高:人見知りしないのはうらやましい。私は絶対できないよ。会ったことない人と話すなんて。「え、えっと……」とかなっちゃう(笑)。

松下:あははは! できそうだけどね(笑)。僕たちが初めて会ったのは、20年10月放送の日本テレビ系ドラマ「東京タラレバ娘2020」ですよね。

吉高:そう。17年に放送した本編のスペシャルで、撮影は3日間だけだったんだよね。ちょうどコロナ禍で、本番以外はフェイスガードしてて、少しでもしゃべったら「しっ!」って言われてさ。30歳過ぎて、そんなこと言われて落ち込んだよ(笑)。

松下:時代でしたよね(笑)。スタジオの前室が隔離病棟みたいに透明のカーテンで一人一人区切られていて、その中でさらにマスクしてね。コミュニケーションを取りたくて必死に話すんだけど、聞こえなくて。

吉高:そうだった。あの頃、オールスター感謝祭にTBS系ドラマ「危険なビーナス」(20年10月)チームで出た時は、仕切りが防弾ガラスみたいに分厚くて。奇妙な時代だったねぇ。

松下:「東京タラレバ娘」の撮影中も「本番以外は話さないでください」というお達しが出て、テストはどうすればいいんだろう、と思っていたら、吉高さんは全部口に出してスタッフに言ってたよね。「ほな、ドライ(リハーサル)は台詞言わないでやれってこと? 本番でしゃべったら一緒やんか」って(笑)。うわ、この人すごい、と思ったのが、初・吉高由里子だった。コロナ禍でもこんなにたくましく生きてる人がいるんだと。

吉高:菌も逃げるよね(笑)。洸平くんはすごく声が穏やかで、最初は感情が読めないな、本当は何を考えてるんだろう、と思ったよ。ここまでフラットで壁がない人は珍しかったからかもしれない。でも、人間の根本的な部分が穏やかなんだよね。どんな時も「ああ、そうだね」と賛同してから自分の話を始めてくれる。普通の会社員でも絶対に出世してるんだろうな。

松下:そうかな(笑)。

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古田真梨子

古田真梨子

AERA記者。朝日新聞社入社後、福島→横浜→東京社会部→週刊朝日編集部を経て現職。 途中、休職して南インド・ベンガル―ルに渡り、家族とともに3年半を過ごしました。 京都出身。中高保健体育教員免許。2児の子育て中。

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