渡辺監督代行は2008年から13年まで監督を務め、08年にはチームを日本一に導いた経験もある。西武黄金時代の主力投手であり“勝ち方”は知っている。ここから巻き返すためには適任だったと言ってもいいだろう。
早い段階で西武は監督の休養という道を選んだが、今シーズン不調の他球団にもそれが連鎖する可能性も指摘されている。
「交流戦の結果次第では西武と同じように監督の休養や交代が起こってもおかしくない。苦戦が続く楽天・今江敏晃、ヤクルト・高津臣吾、DeNA・三浦大輔の3監督は正念場になるはず」(在京テレビ局スポーツ担当)
28日からスタートした交流戦は大きく明暗が分かれることで知られている。3人の監督たちもここで躓くようだと球団が“見切る”という判断をする可能性もあるという。
楽天は西武の陰に隠れているが苦しい戦いが続いている。5月21日のソフトバンク戦で「0-21」、翌日の同カードも「0-12」と壊滅的な敗戦も喫した。
「ソフトバンクの強さを考えても2日間で33点差はプロとして恥ずかしい。同球団の三木谷浩史オーナーは現場介入を行うことでも有名で、今後、希望を持てなければ動く可能性はある」(楽天担当記者)
セ・リーグでは2021、22年に連覇(21年は日本一)を果たしたヤクルトも厳しい。投打で故障者が続出、調子が上がらない中心選手も多くリーグ最下位に低迷している。
「今季も“ヤ戦病院”と揶揄されベストメンバーが揃わず、伸び悩んでいる選手も多い。不運もあるのだろうが、総合的に判断して高津監督のマネージメント能力にも疑問が出てきている」(ヤクルト担当記者)
1998年以来リーグ優勝から遠ざかっているDeNAも同様だ。本拠地は常に多くのファンで埋まる人気球団になったが、勝てない状況にファンのストレスも溜まっている。
「投手出身の三浦監督だが打線頼みの試合を続けている。ゲームプランが無いに等しい今の戦い方では先も見えている。勝利にこだわるのなら残された時間は少ないだろう」(DeNA担当者)