1位の全世界株式(オール・カントリー)、2位の米国株式(S&P500)の2本で買い付け金額1兆円突破。eMAXIS Slimはケタ違いの人気であった

15倍になった半導体

 22位の「野村世界異業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)」は野村アセットマネジメントの運用で、2009年設定と歴史が古い。

 信託報酬1.65%(年率、税込み)と高めだが、5月1日現在の基準価額が14万5263円。つまり設定初日に買っていたら分配金を除いても約15倍になっている計算だ。

 過去1年、5年、10年とどの期間を見てもS&P500のリターンをはるかに上回っている。ネット証券ではSBI証券のみの取り扱いだが、今後も残高が伸びそう。

 次に、大人気のeMAXIS Slimシリーズを運用する三菱UFJアセットマネジメントの執行役員・吉田研一さんに話を聞いた。

「年明け初日の2024年1月4日、『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』の申し込みが1日で1000億円を超え、社内でも驚きの声が上がりました。

オルカンの1〜2月の買い付け総額は前年同期比で見ても7.2倍。これまでの資金流入は相場の好不調が少なからず影響していましたが、新NISAでは従来とは違う動きが見られます」

増加率1位は日経平均

 日経平均株価が34年ぶりに史上最高値を更新したことで、新NISAの資金は日本株のインデックス型投信にも向かっている。

「1〜2月の前年同期比で買い付け額増加率を見ると、当社の1位はeMAXIS Slimシリーズの『日経平均』。8.3倍の348億円です。

2位は『TOPIX』(東証株価指数)で7.8倍。増加率ではオルカン(全世界株式)やS&P500を上回っています」

 ランキングでは「iFreeNEXT FANG+インデックス」が8位。米国の精鋭10

銘柄だけを組み入れた投信だ。

 3月13日には「一歩先いくUSテック・トップ20インデックス」(米国のテック〈テクノロジー〉株20銘柄にETFを通じて投資)が登場。

 3月22日には「米国大型テクノロジー株式ファンド」(マイクロソフト、アップルなど米国株7銘柄のみに投資)も出た。

 さらに5月16日には「Tracers S&P500トップ10インデックス(米国株式)」も。こちらはS&P500の採用500銘柄から時価総額上位10銘柄を組み入れ。

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eMAXIS Slim側の辛口コメント出た