口座開設の決め手は?

 ウェブの新NISAの記事やSNSで情報を集め、最終的には「何が決め手になって」口座開設をしたのでしょうか。

 1位は「もともと口座を持っていたから」(複数回答可、回答数計3868)で1113人。

 拍子抜けしましたが、「そりゃあ、すでに持ってるなら、そうなるよね」と納得しました。

 2位は「(投資信託の)クレジットカードつみたてのポイントが高いから」などのポイント関連でした。

 SBI証券楽天証券、マネックス証券、auカブコム証券では自社の指定するクレジットカードで投資信託のつみたてができ、金額に応じて0.5〜1%前後(年会費無料のクレジットカードの場合)のポイントがもらえます。

 それを知れば、「できるだけ高いポイントがもらえる証券会社で開設しよう」と考える人が多そうです。

 3位は「信託報酬が安い投資信託を取り扱っている」です。

 たとえば新NISAで大人気の投資信託「eMAXIS Slim」シリーズは、どの金融機関でも売っているわけではありません。主要ネット証券5社と一部の銀行のみ。

 eMAXIS Slimに限らず、信託報酬0.1%以下の低コスト投資信託はネット注文でしか売り買いできない場合が大半です。

 低コストの商品を販売していない金融機関では、NISA口座を開いても「◯◯証券なら、これと中身は同じで手数料が半額の投資信託がありますよ」なんて教えてくれませんから、やはり情報収集は大事。

 4位以降は、「楽天経済圏、au経済圏など暮らしでもお得だから」「使いやすそうだから/デザインが好き」「会社が安定している/イメージがいい」といった順でした。

【このアンケート結果にはまだ続きがあります】

「新NISA、どの金融機関でやっている?」

「SBI証券、楽天証券など主要ネット証券5社の好きなところ・嫌いなところは?」

……などの結果は後日、別記事で発表します!

文/向井翔太、中島晶子(AERA編集部)

本記事の完全版が読めるアエラ増刊「AERA Money 2024春夏号」が好評発売中。Amazonや楽天ブックスなどのネット書店では「アエラマネー」で検索して、この表紙を探してください!(編集部より)

※『AERA Money 2024春夏号』から抜粋

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中島晶子

中島晶子

ニュース週刊誌「AERA」編集者。「AERA」とアエラ増刊「AERA Money」の編集担当。投資信託、株、外貨、住宅ローン、保険、税金などの経済関連記事を20年以上編集。NISA、iDeCoは制度開始当初から取材。月刊マネー誌編集部を経て現職

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