「やせ我慢名言」を大事にしているしいたけ.さんの、卑屈を感じた時の三つのルール

　AERAの連載「午後3時のしいたけ.相談室」では、話題の占い師であり作家のしいたけ.さんが読者からの相談に回答。しいたけ.さんの独特な語り口でアドバイスをお届けします。

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Q：Instagramのいいね！について。友達まではいかないけど、長年の知り合いで、ついこの間までは、毎回必ず「いいね」の反応をしてくれていたのに、突然されなくなった。他の人にはしているのが見られるので、悲しいです。ミュートにするのも自由だから、本人に聞くこともできないので、こういったときの気持ちの持ち方を知りたいです。（女性／自営業／46歳／おうし座）

A：三つお答えしたいことがあります。

　一つ目は、前にも書いたことがあるかもしれませんが、僕が自分で決めているルールを紹介します。それは「卑屈の匂いがし始めたら、そこから距離を取る」というルール。

「どうせ私なんて」とか「やっぱり私は好かれないんだ」とか、“卑屈”の匂いを自分に感じ始めたら、深く考えずに距離を取る。そのまま続けてしまうと、自分のことも嫌いになるし周りを信じられなくなってしまうからです。なんでだろうと考えるとキリがないから、休む時が来たな、と思うようにしています。この方の場合も、SNSの世界から離れてみてもいい時期なのではという気がしました。

　二つ目が、角度を変えてみるとそれって喜ぶべきことかもしれない、ということです。必ずいいねをくれていた友人が、つけなくなった。もしかしたら友人のライフステージに変化が訪れたのかもしれないですよね。SNSを頻繁に見回っていたのをやめて、自分の時間を大切にしようと思ったのかもしれないし、身辺整理をしようとしているのかもしれない。少し寂しいし悲しいけど、「きっと何らかの生活の変化があったんだろうな。それを祝福してあげよう」と考えてみませんか。

　おうし座は情が深くて礼儀正しく、最後まで見届けようとする人たちでもあるのですが、ときには自分に都合のいい嘘をつくのも大事なことです。そうしたら傷つきすぎずにいられるから。