こうした点を踏まえた上で横田さんが選んでくれたお勧めの高配当株ETFが上の表だ。今回は国内に上場する銘柄に絞って選んでもらった。

 一つが、米資産運用大手ブラックロックの「iシェアーズ米国高配当株ETF」だ。財務体質が強い米国企業の中から、配当利回りの高い75社に投資する。ただ「投資先はややディフェンシブ企業に偏っている印象です」(横田さん)という。

 もう一つが「iシェアーズ米国連続増配株ETF」。投資の対象は、5年以上の増配が続いている米国企業で、今後も配当を維持する能力があるかも重視する。「一定の利回りは確保しながらも『バリュー(割安)株』と『グロース(成長)株』が比較的バランスよく含まれている点が特徴です。値上がり益も含めたトータルリターンが期待できます」(同)

オルカンの『ETF版』

 一方、野村アセットマネジメントの「NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信」は、日経平均株価の採用225社の中から選んだ高配当株50銘柄の値動きを反映した「日経平均高配当株50指数」への連動をめざす。同指数は予想配当利回りの高さに加え、1日あたりの売買代金(流動性)も加味してウエートづけを行い、算出しているという。

 さらに「番外編」として挙げたのが、三菱UFJアセットマネジメントの「MAXIS全世界株式(オール・カントリー)上場投信」だ。横田さんは「『オルカン』と同じ全世界株指数と連動する商品で、オルカンの『ETF版』です。ほかの高配当株ETFと比較して利回りはやや低くなりますが、高い分散効果が期待できます」と解説している。

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