前述したように高配当株ETFといっても運用の仕方や投資先は様々で、取引をする際には中身をしっかりと調べる必要がある。

 さらに横田さんは「年代やライフスタイルに合った投資戦略が必要」だと指摘する。

「20代や30代の若い世代は、まずは世界株型のインデックスファンドに積み立て投資を行うなどして資産を厚くすることを重視するべきです。その際、分配金などを再投資することで得られる『複利効果』が重要になります。その意味では、分配時に課税され、複利効果が低下する恐れのある高配当株ETFは、一定の資産が形成できた50~60代のほうが向いていると言えるでしょう」

※投資はご自分の判断と責任に基づいておこなってください。

(AERA dot.編集部・池田正史)

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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