22歳の「新社長」は瞬く間に世間の耳目を集めた。今年5月、諸沢莉乃さん(22)は「カレーハウスCoCo壱番屋」などをフランチャイズで運営するスカイスクレイパーの社長に就任した。すでにメディアにも数多く登場しているが、22歳で社長になるというプレッシャーとはいかなるものなのか。SNSで「お飾り」などと言われることに胸を痛めてはいないだろうか……。諸沢さんのことを勝手に心配している、プレッシャーに弱い新米記者(24)が“同年代”として会いに行ってみた。
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取材場所は、てっきりオフィスの“社長室”だと思っていた。だが、指定された「CoCo壱番屋」の都内店舗に出向くと、近頃メディアでよく見かける諸沢さんが普通に接客をしていた。
「いらっしゃいませ! 何名様ですか?」
「あの、今日取材をさせていただくAERA dot.の小山と言いまして……」
「ああ、小山さん! ありがとうございます! お待ちしておりました!」
冒頭から、満面の笑みで“接客”をされ、いささか面食らう。社長というと、大きな社長室で書類にハンコを押したり、偉い人たちと会議をしたりしているイメージがあったが、諸沢さんの場合は全く違うようだ。
「まだ実家で暮らしていますし、電車で1時間半くらいかけて会社に通っています。今の楽しみは、仕事終わりのビールですね。もう最高なんですよ! それを楽しみに仕事をしています(笑)」