七海ひろき

“枠組み”に捉われない

 芸能ジャーナリストの平田昇二氏は、七海の活躍について「時代の変化」を感じているという。

「宝塚のトップスターだった大地真央さんや黒木瞳さん、天海祐希さん、真矢ミキさんらは退団後も役者として舞台や映像作品などで活躍してきました。宝塚在籍時には男役として活躍していた人も多いですが、そのタレントイメージや需要もあり、いわゆる“カッコイイ女性”の役のオファーが多かった傾向です。とはいえ、退団後は“女優”として活躍してきたので、自然の流れとして女性の役を演じてきました。しかし今は、ジェンダーレスが社会に浸透し、もはや女優、男優といった区別すら意味をなさなくなっており、七海さんはそうした時代の先駆者のような存在です。才能やルックスだけでなく、自分の意思を尊重し、“枠組み”に捉われることなくマルチな活動で存在感を放つ生きざまに、憧れを抱くファンは多いと思います」

 退団後もマイスタイルを貫く七海の活躍は、新しいタカラジェンヌの未来を映しているのかもしれない。

(雛里美和)

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