七海ひろき(写真:2022 TIFF/アフロ)
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 人気SF漫画の初舞台化として話題になっている舞台「サイボーグ009」(5月18~26日、東京・日本青年館ホール)で主役の島村ジョーを演じているのは、宝塚歌劇団出身の俳優として注目を集めている七海ひろき(年齢非公表)だ。

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 七海は元男役人気スターで2019年に退団。その後、俳優や声優として活躍しているが、彼女の立ち位置は元宝塚の中でも異色といえる。

「卒業後も芸能界で活躍する宝塚OGは多いですが、男役スターは退団後、女性役で活動を継続するパターンがほとんどです。真矢みきさんや天海祐希さんもすっぱりイメチェンをして、男役のイメージはなくなっていますよね。しかし、七海さんはちょっと違っていて、退団後も男役を継続しています。しかも、男性役だけでなく、男装女子を演じるなど、宝塚時代を思い起こさせるような役も多い。それだけに現役時代からの熱心なファンが多くいるんです」(宝塚に詳しい芸能ライター)

 宝塚時代は粒ぞろいで“華の89期”と呼ばれた世代。同期と切磋琢磨(せっさたくま)しながら、七海は「風と共に去りぬ」のスカーレット、「ベルサイユのばら-フェルゼンとマリー・アントワネット編 -」のオスカルなど宝塚歌劇代表作の大役を好演してきた。クールな雰囲気と端正なルックスで、宝塚時代は“ひろきのお兄様”と呼ばれていた。また、もともとアニメ好きだったこともあり、アニメで男役の声優にも挑戦するなど、在団中から独自路線で人気を得た。

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雛里美和

雛里美和

ライター。新宿・十二社生まれの氷河期世代。語学系出版社から邦ロックシーンを牽引するライブエージェント(イベンター)を経て、独立。教育からエンタメまで幅広い分野で活動する。

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