(撮影/写真映像部・上田泰世)

「それに、ドラマの撮影現場って、みなさんがイメージするより、けっこうハードなんですよね。想像を超える環境や状況っていうのが山ほどある。肉体的にこれは本当にきついっていうのもあれば、精神的に、気持ちがハードだっていうときもあるし、ダブルのときもあります。それを繰り返していくと、すごくしんどいって感じているはずなのに、あ、そうだったな、くらいになってくれる。自分でも感心しますけど、よくできてるんですよ(笑)。だから続けていられるし、芝居を好きでいられる。

そんないろいろな経験がいま、いい部分になっているなって。今回の舞台は、また笑いというかたちで、見せていけたらと思います」

年齢とともに自然に

「自然体」が魅力と評されることも多いが、「自分で意識したことはあまりない」と言う。

「年齢とともに、自然になっていた、っていうのはあるかもしれないですね。50代に入って、若いときの肩ひじ張ってたのとはちょっと違う感じになってきたのは、年齢が自然に、そうさせてくれたのかもしれません」

 そんな50代を迎えるコツは?

「ストレスをためないように、美味しいものを食べて忘れるときもあるし、まわりの人と愚痴を言ったりしているうちに、徐々に体から抜けてくのかなって(笑)。やはり、話せる人がいるといいですよね。

 あと最近は、50代になって、一人の時間を楽しもうって。一人で出かけたり、カフェ行ったり、何でも」

その変化には、新型コロナウイルスの蔓延も影響しているという。それまでは、「人と会って何かプラスで」と考えることが多かったが、「一人で外に出ていくなんていうこと、そういえばなかなかしてなかったなって思って。台本と向き合ってるだけだと、自分のなかで、想像力の限界が出てきてしまうので、そうやって一息つく時間を持つようになりました。

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