「趣味をお仕事にする系アイドル」

──自分の新たな一面やキャラクターも見せていきたい思いはある?

 全然全然。(いろんな面やキャラクターがあるのは)別に普通やし、みんな持ってると思ってます。今、普通に仕事してるでしょ? でも家帰ってずっとそうかというと、そうじゃないでしょう?家族とおるときと、友達とおるときと、初めましての人とおるときで変わるでしょう? それが普通なんですよ。

 だからファンの方といるときはもしかしたらよそ行きかもしれへんし、ロケしてるときもよそ行きかもしれへんし、それはみんなそうなるんちゃいます? 言いだしたらキリないっていうか。(自分を)変えてるつもりないし、スイッチとかもないです。

 芸人さんとかだと、やっぱ笑かさなきゃいけないし、キャラのイメージが先行することもあるかもしれないけど、俺は、アイドルはアイドルでもキャラクタライズしてないというか。まあ、それを「どうなん?」って思う人もいるかもしれないですけど……。

──「どうなん?」とは?

「頑張れよ」とか「やってますっていうのを出せよ」って思う人もいるかもしれないなと。でも、やってます感なんていらんやん、やってたらいいやんって。そのへん現代っ子なのかもしれへん。

人によっちゃ、「なんか生意気やな」「すかしてんな」と思うかもしらんけど、頑張ってる感出すのと頑張るのって違うじゃないですか。パフォーマンスで頑張ってもしょうがないから、パフォーマンスするために頑張るわけで、ほんまは頑張ってるよって。

──以前、本誌の取材で「趣味をお仕事にする系アイドル」と自己紹介されていましたが、新たに仕事にしたい趣味はありますか?

 お酒。もともと、ヤンタン[Aぇ! groupが水曜日のパーソナリティーを務めるラジオ番組「MBSヤングタウン」]では、〝おじリス[おじさんリスナー]〟っていう、Aぇ! groupのこと知らんかったけどラジオは聴くよ、みたいな人から、(お酒絡みの)お話いただくことがあって、ちょっとしゃべっていて。お酒のバラエティーとか呼んでいただけたらうれしいなと。酒飲みキャラ、いいかわからんけど(笑)。

──ご自身の特徴から、「ひげ門」「汗門」などの愛称をお持ちですが、今後ファンに呼んでもらいたい「〇〇門」は?

 あははは。どんな門やろうなー。えー、ムキ門(笑)。(2022年の)5月ぐらいから筋トレしてるんですよ。それこそヴィンセントやるらへんですね。で、楽しくなってきて、ちょっとハマっちゃった。今、週2、3は(ジムに)行ってます。

 まあゴリゴリにはなるつもりないし、そこまではできひんと思うけど、細マッチョになれたらいいなーぐらいの。腹筋割れて、あとちょっと胸と、広背筋とか背中ついたら、それキープできるぐらいがいいなーっていう感じ。上半身はそれなりに見せられる体にしたいなー!

(構成・大谷百合絵)

※週刊朝日2023年5月5-12日号

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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