「打てる捕手」は過去に野村克也氏(元南海ほか)、古田敦也氏(元ヤクルト)、城島健司氏(元ソフトバンクほか)などがいたが、彼らは同時に捕手としての守備力も高評価されていた。

 大城の守備力に関しては決して評価は高くないが、逆にそこまで悪くないという位置づけ。昨シーズン盗塁阻止率は侍ジャパンでも活躍した中村悠平(ヤクルト)に続くリーグ2位、捕手防御率も多く試合に出場した中で3.15という数字だった。

「大城の守備力は極端に低いわけではなく他球団ならレギュラーになれるレベルにある。しかしそれ以上の守備力を誇る小林がいるのは巨人の戦力が揃っている証拠。捕手併用制がハマればチームはかなり強くなる予感もする」(在京球団編成担当)

 阿部監督自身が現役時代は「打てる捕手」であり、メリットとデメリットを知り尽くしているだけに現在の状況には相当頭を悩ませているはず。シーズンが進むにつれ捕手併用制がどんな形に進化していくのか注目される。