番組でフジテレビを堂々批判
一方で「忖度(そんたく)しない攻めた発言も人気の要因では」と話すのは週刊誌の芸能担当記者だ。
「昨年12月放送の『まつもtoなかい』に出演した際、『テレビというか、フジテレビが得意じゃないんですけど』とぶっちゃけて話題になりました。前回、同番組に菅田将暉と出演したとき、韓国ドラマや韓国映画などになぜ日本が追いつけないのかというトーク内容だったのですが、山田は『方向性が違う』という話をしたのに、放送では菅田と2人で韓国ドラマ全体を批判している構成になっていた。そんな意図的な編集に対して、『もう、俺は合わないんだな』と、心情を打ち明けていました。これにSNS上では『フジテレビの編集がおかしいって発言した山田孝之かっこいい』などの声が数多く見受けられました。民放ドラマに出演するかもしれないのに、こうした発言を堂々とできる俳優はなかなかいません。山田が唯一無二のポジションを築いているという証でしょう」
芸能評論家の三杉武氏は山田についてこう述べる。
「山田さんといえば、クール系からコミカルな役まで幅広い役柄を巧みに演じてドラマや映画、CMなどさまざまな作品で存在感を放っています。主演作だけでも『闇金ウシジマくん』シリーズや『勇者ヨシヒコ』シリーズ、近年ではNetflix配信の『全裸監督』などヒットに導いた作品は数多くあり、脇役としても作品に厚みをもたらす好演が目立ちます。一方で、監督やプロデューサーとしても映画を手掛けたり、会社を設立したりするなどマルチな才能を発揮しています。以前から、取材を受けたインタビューの原稿に関してはマネジャーやスタッフ任せにするのではなく、多忙な中でもできる限り自分でチェックすると言われており、そのあたりにも仕事に対する真摯な姿勢やプロ意識の高さを感じさせられます」
怪演俳優の枠を超え、今後も唯一無二の存在として芸能界を引っ張っていきそうだ。
(丸山ひろし)