明治神宮を参拝する愛子さま。シンプルな白のロングドレスに、11粒の真珠があしわられた「ご愛用」のブローチ、真珠のネックレスとイヤリングが映える=2024年4月、明治神宮
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 明治天皇の皇后だった昭憲皇太后を祀る東京・明治神宮に今月9、10の両日、没後110年の節目にあわせて、天皇、皇后両陛下や長女の愛子さま、上皇ご夫妻が参拝した。女性皇族方は白いロングドレスをお召しだったが、それぞれの個性の光る参拝服の「競演」となった。

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 9日は、雨と風が強まるなかでの参拝となった。モーニングコートに身を包んだ天皇陛下は、宮司の先導で拝殿に進むと、玉串を捧げて拝礼した。続いて皇后雅子さまも白い参拝服であるロングドレスで拝礼。

 明治神宮は、明治天皇と、その妻である昭憲皇太后を祀る場所だ。

 昭憲皇太后は社会福祉事業へ力を注いだことでも知られている。両陛下の長女、愛子さまが就職した日赤と皇室の縁も、昭憲皇太后の活動がきっかけとなった。

 昭憲皇后は、1912年の赤十字国際会議で、現在の価値で3億5千万円ほどにあたる10万円を寄付している。このお金を基に昭憲皇太后基金が設立された。

それまで戦争救護を主におこなっていた赤十字が自然災害や疾病予防といった平時の活動に力を注ぐ転機となり、それ以降、歴代皇后が名誉総裁に就任することになった。

 愛子さまが勤務する日赤に強い影響を与えた昭憲皇太后を祀る神社だけに、今回の参拝も感慨深いものになったに違いない。
 

ここぞという場面では「フリル」をお召しの雅子さま

 この日の雅子さまの参拝服は、白いロングドレスにジャケットを羽織ったもの。

 普段はシャープなラインをお好みの雅子さまだが、やわらかい曲線のデザインをお召しだった。
 

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女性皇族の「美の競演」