このブローチと同じデザインと話題になっているのが、東京・銀座の宝飾大手「ミキモト」の商品。オンラインショップで、およそ29万8千円で販売されていた。
ミキモトといえば、宝飾品5点で制作費2800万円といわれる佳子さまのティアラの制作元。皇室とは縁の深いブランドだ。
ミキモトの広報担当者は「(愛子さまのブローチが弊社の商品であるかは)お答えは差し控えます」と話すものの、デザインを見る限り、非常に似ている。
上質で飾りのないドレスだから格調高い
そして、愛子さまの真珠の装身具を引き立たせているのが、シンプルそのものの参拝服だと、石原さんは言う。
「粒のそろった真珠のネックレスは、飾りも襟もない丸い首回りのデザインだからこそ美しく映えています」
上質な絹の布地をたっぷりと用いたドレスは、豊かさを感じさせ、格調高い仕立になるという。
一見、シンプルに見えるロングドレスも、ウエストの部分にデリケートで細かなギャザーを入れているため、スカートがきれいにふくらんでいるのだという。
「愛子さまがお召しのドレスは、生成り(きなり)がかった優しい白です。洋服の原点の色ともいえる白、そして余分な装飾デザインのないロングドレスがよくお似合いです」
参拝服をお召しになる意味を理解しているからこそ、このドレスを堂々と着こなすことができている。日本の古典文学を熱心に学ばれるなど勉学を積み上げた結果、「威厳」のある着こなしにつながっているのではないか、と石原さんは話す。
この日は入社した日赤での勤務を休み、成年皇族として参拝した。仕事と公務の両立はスタートしたばかりだが、4月23日には春の園遊会もひかえている。
新生活に慣れるまでは無理をせず、春の日差しのようないつもの笑顔を見せてほしい。
(AERA dot.編集部・永井貴子)