天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが10日、明治天皇と昭憲皇太后を祀る明治神宮に初めて参拝した。明治天皇の妻である昭憲皇太后の没後110年の節目にあたり、前日には両陛下、上皇ご夫妻、秋篠宮ご夫妻が参拝している。この日の愛子さまは、清らかさを象徴する白の参拝服と帽子にご愛用の真珠の宝飾品を身に着け、明治神宮で静かに祈りをささげた。
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やわらかな春の光が注ぐなか、白い参拝服に身をつつんだ愛子さまが、明治神宮の南神門に到着した。
一般の参拝者の歓声に、ほほ笑みとともに会釈を返すと、目線を前方に戻して静かに境内を進んでいく。
おはらいを受けて身を清めると、本殿にむかい深く拝礼。玉串を捧げて、再び一礼した。
愛子さまは、ハリのある絹の生地で仕立てられた参拝服である白いロングドレスと帽子、手袋をお召しだった。
長年パリコレで取材を続けたファッション評論家の石原裕子さんによれば、愛子さまのロングドレスは、採寸して仕立てる際に用いる「原型」のデザイン。つまり、もっともシンプルなデザインのドレスなのだという。
29万8千円のブローチ
シンプルなドレスだけに、愛用する真珠の宝飾品が美しく映える。この日の愛子さまは、真珠のネックレスとイヤリング、そして白い参拝服に真珠をあしらったブローチがよくお似合いだった。
流れるような曲線を描くホワイトゴールド(白金)に11粒の真珠があしらわれたこのブローチは、3月27日の神武天皇陵(奈良県)へ参拝や、昨年5月に天皇陛下と鑑賞した春季雅楽演奏会でも着用していたものだ。天皇陛下と鑑賞した雅楽演奏会の際には、ブローチの向きを変えて雰囲気に変化をつけていた。