柔らかい印象になった、にしおかすみこ

明石家さんまにツッコまれ泣いた過去も

 一方、冒頭の「ウェークアップ」出演時は、彼女の雰囲気の変化にも注目が集まった。ブレーク時は前髪パッツンの黒髪ロングヘアが印象的だったが、明るい茶色のショートカットになり、やわらかくやさしい雰囲気に印象が激変していたからだ。

「にしおかさんは情報番組などでリポーターをしているのですが、女王様キャラとは真逆で物腰がやわらかく、声も高くてかわいらしいんです。ダウン症の方を取材する番組では、取材対象者にやさしい口調で目線を合わせて話をしている姿がすごく印象的でしたね。言葉の選び方などからも、地頭の良さがにじみ出ています。介護というやや重いテーマに明るく向き合おうとする彼女には、同世代や同じ悩みを持つ人たちからエールも多いですし、やわらかい雰囲気や美貌が注目され、以前とは違った形で再ブレークする可能性も少なくないのでは」(同)

 お笑い評論家のラリー遠田氏はにしおかについてこう述べる。

「にしおかさんがテレビに出始めた頃は、ネタの中で演じているSMの女王様キャラのイメージが強かったのですが、その後、バラエティー番組に出るようになると、芸人らしい当意即妙の受け答えができない“ポンコツ”な一面が出てくるようになりました。『FNS27時間テレビ』の企画で、明石家さんまさんに厳しく問い詰められて、何も言い返せずに泣きだしてしまったことも話題になりました。でも、そんな彼女がエッセー執筆をきっかけにして再評価されています。文章の中では自虐的なユーモアのセンスも光っています。ご本人の言葉や文章からにじみ出る人柄の良さや明るさが、好印象を持たれているのでしょう」

 家族の苦労もポジティブに変換し、多才なうえに雰囲気もよく“女子力”も高い。第2のステージに入った「にしおかすみこ」が再びブレークする日は遠くなさそうだ。

(高梨歩)

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高梨歩

高梨歩

女性ファッション誌の編集者など経てフリーライターに。芸能やファッション、海外セレブ、育児関連まで、幅広いジャンルを手掛ける。活動歴は約20年。相撲フリークの一面も。

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