2016年、渋谷・表参道で行われたラン大会に出場した際のにしおかすみこ(左)。右は元AKBの秋元才加( 写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ)

マラソンは3時間5分台で走破

 にしおかが家族と同居するようになったのは20年のコロナ禍。仕事がゼロとなり家賃が払えなくなって、引っ越しを決断し、荷造りまで済ませていたという。そんな折、ふと実家が気になり、1年ぶりに様子を見に行くと家は悪臭が漂い、床は生ごみや砂でジャリジャリになっていたという。

「想像していなかった母の認知症という現実に直面することになり、家族との同居を決めたとつづっています。シビアな現実が描かれているのに、にしおかさんの前向きさとユーモアあふれる文章で、思わずクスッと笑ってしまうところもあり、文才を感じます。連載を掲載した女性誌のWEBサイトでは、第1回目がなんと1200万回も読まれたそうです。連載をまとめた書籍も好意的なレビューが多く、介護に悩む同年代の女性から支持されています」(同)

 ブレークのきっかけとなったSMキャラを封印したのは2008年ごろのこと。以降、落語スタイルのネタをするようになったがテレビ露出は激減。地方のローカル番組に細々と出演する程度で、多くの人からその存在は忘れられていた。

「近年は、本業よりも意外な才能がクローズアップされました。実は運動神経が抜群で、潜水は88mの記録を持ち、2017年には日本代表に選ばれ世界大会に出場したほど。また趣味のマラソンでは、2019年に3時間05分03秒の好タイムを記録し、ニュースになったこともありました。さらに調理免許を持っていて料理も得意。コロナ禍で始めたという果物や野菜を彫刻するベジタブルカービングの腕前もプロ級で、自身のインスタグラムやブログにたびたびアップしています。年始にアップしたニンジンで作った龍のカービングは躍動感がすごくて、コメント欄には『どんだけ芸を持っておられるのか』など感嘆する声が多く寄せられていました」(テレビ情報誌の編集者)

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地頭の良さがにじみ出ている