「ブギウギ」でヒロインを務める趣里

NHK連続テレビ小説「ブギウギ」が3月29日、最終回を迎えた。ヒロイン演じる趣里は、父親は俳優の水谷豊、母親は元キャンディーズの伊藤蘭という有名人を両親に持つサラブレッド。しかし、実力で勝ち取った役だったという(この記事は、1月16日配信した内容の再配信です。年齢、肩書等は当時)。

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 大ヒットとなっているNHK朝ドラ「ブギウギ」で、ヒロインを務めている趣里(33)は今最も注目されている俳優だろう。「東京ブギウギ」などの名曲で知られる戦後の大スター・笠置シヅ子をモデルにした本作。趣里は歌手・福来スズ子役を演じているが、表情豊かな演技や心に響く歌声に、SNS上では「本当に歌もうまいし、演技も関西弁も完璧やし、愛嬌あるし、大好きになりました」「スズ子は趣里ちゃん以外考えられない」など、称賛の声が集まっている。
 

 2471人が応募したヒロインオーディションによって、朝ドラの主役の座をつかんだ趣里。父親は俳優の水谷豊、母親は元キャンディーズの伊藤蘭という有名人を両親に持つサラブレッドだが、親の七光りなどはみじんも感じさせない実力を持っていることが証明された。33歳にして本格ブレークを果たしたと言って良いだろう。

「2011年に俳優デビューを果たした趣里ですが、数年前からはバイプレーヤーとして注目されていました。2017年に放送された『リバース』では、不倫を続ける夫に激怒し携帯に電話をかけ続ける妻役を演じ、ゾッとする狂気的な演技が話題を集めました。18年放送の『ブラックペアン』では、主人公の傲慢(ごうまん)な天才外科医が信頼を寄せるクールで有能な看護師役を好演。ほとんどセリフがないにもかかわらず、強い存在感を放っていました。最近では22年放送の『石子と羽男-そんなコトで訴えます?』で、わずか1話だけの出演ながら、誤認逮捕された妹を思う盲目の姉という難役を演じ、反響を呼びました」(テレビ情報誌の編集者)

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丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

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父・水谷は「こっちに来ちゃダメだ」