学習院大を卒業した天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=3月20日、東京・豊島区の学習院大目白キャンパス、代表撮影/JMPA
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 天皇、皇后両陛下の長女愛子さまが通う学習院大(東京・豊島区)で20日、卒業式があった。近隣の大学もふくめて、「ハレ」の日を迎えた振り袖姿の女子学生らであふれ、カメラを構えた皇室ファンも集まった目白キャンパス。皇族方との「距離感」を感じながら、記者が歩いた。

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 愛子さまが所属する文学部の卒業式は、20日午前に開催される予定となっていた。

 午前9時ごろ、学習院大の目白キャンパスの正門前に行くと、愛子さまを一目見たい、その姿を写真に収めたいという人たち10人ほどが、カメラやスマホを手に、すでに待ち構えていた。皇族関係者の「追っかけ」やYouTuber、皇室ファンらしい。

 愛子さまは、卒業式が始まる前の午前9時すぎ、大学内で報道陣の前に姿を見せ、

「最初の3年間はオンライン授業で、最後の1年はこのキャンパスに通い、たくさんの新しい学びを得て充実した4年間を過ごすことができました。素晴らしい先生方や友人たちと出会えたこともうれしく、またありがたく思っております」

 と、卒業にあたっての感想を述べた。
 

学習院大の卒業式に臨む天皇、皇后両陛下の長女愛子さま=3月20日、東京都の学習院大目白キャンパス、代表撮影/JMPA

 この日は、天候が悪化する予報になっていたが、うららかな日差しがさしていた。

 まだ式典が続いていたと思われる午前10時ごろ、カメラを構えた人たちのところに警備関係者がやってきて、こう伝えた。

「ここで待っていても、これから1時間、2時間では終わりません。卒業式以外にもいろいろと催しがあり、夕方頃まではかかる。愛子さまが正門前に出てきて、ニッコリ笑って撮影? それはありません。車で出ます。長時間待たせてガッカリさせてもと思い、お知らせしておきます」

 それを聞いて、記者は正門前から移動。2時間ほど後に正門を通りかかると、カメラを構えていた人たちの姿もいなくなっていた。
 

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上田耕司

上田耕司

福井県出身。大学を卒業後、ファッション業界で記者デビュー。20代後半から大手出版社の雑誌に転身。学年誌から週刊誌、飲食・旅行に至るまで幅広い分野の編集部を経験。その後、いくつかの出版社勤務を経て、現職。

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皇族を見ても「あ、また来てるわ」