CAに扮した篠田麻里子

吹っ切れたような演技

 芸能ジャーナリストの平田昇二氏は篠田についてこう述べる。

「篠田さんはAKB48卒業後にベストマザー賞を受賞するなど、結婚と出産を経て人気ママタレントとして活躍していました。それだけに離婚に至る一連の騒動や疑惑の影響は大きく、ママタレとしての活動に逆風が吹いていたわけですが、今回のドラマではある種吹っ切れたような迫真の演技を見せています。女優業に関してはAKB48在籍時から月9ドラマ『大切なことはすべて君が教えてくれた』などに出演し、卒業後も映画『ビジランテ』で濡れ場にも挑戦しましたが、大きな話題にはなりませんでした。しかし今作では、そのセンセーショナルな作品の内容も含めて、女優として新境地を開いたと言ってもよいのでは。シンママとして懸命に育児や仕事に励む姿を見せ続けることで世間の“風向き”が変わることもあるでしょうし、今後の女優活動も注目されるでしょう」

 篠田にとって、新境地となった今回のドラマを機に、再ブレークのきっかけをつかめるか。

(雛里美和)

著者プロフィールを見る
雛里美和

雛里美和

ライター。新宿・十二社生まれの氷河期世代。語学系出版社から邦ロックシーンを牽引するライブエージェント(イベンター)を経て、独立。教育からエンタメまで幅広い分野で活動する。

雛里美和の記事一覧はこちら