今季の畑岡は1月のドライブオン選手権で9位タイになると、HSBC女子世界選手権では西村優奈とともに3位タイでフィニッシュ。出場4試合で早くもトップ10入り2回と米本土での本格シーズン到来前に調子を上げてきている。

 特にHSBC女子世界選手権の4日間で叩いたボギーはわずか4つ。1ラウンド平均のパット数は28となっており、パットの調子が良いことも伺わせた。

 その上を行っているのが古江だ。今年は開幕のトーナメント・オブ・チャンピオンズで4位タイに入るとドライブオン選手権で4位タイ。ホンダLPGAタイランドは23位タイだったが、HSBC女子世界選手権で8位タイ、そして終了したばかりのブルーベイLPGAでは単独3位に食い込んだ。特にブルーベイLPGA最終日はノーボギーの65を叩き出す会心のゴルフを展開。米本土入り前に早くもエンジン全開となっている。

 オリンピックランクでこの2人を追うのが、国内ツアーが主戦場の山下と米ツアーで戦う笹生だが、山下にはやや不安要素が漂う。というのも、山下は2年連続で国内ツアーの女王になっているが、過去の結果を見てみるとややスロースターターであることが垣間見える。

 2022年の初優勝は5月のワールドレディスチャンピオンシップで、昨年の初Vは4月の富士フイルム・スタジオアリス女子オープン。山下は、両シーズンとも5勝しているが、シーズン中盤と終盤に勝ち星を重ねており、今季も開幕2戦はそれぞれ19位タイ、15位タイだった。

 上述した通り五輪出場枠が確定するのは、シーズン半ばの6月24日時点のオリンピックランキング。つまり日の丸を背負うためには、ここ2年間のように「助走」している場合ではないということだ。山下は、米常駐組を抜くにはシーズン序盤からアクセル全開にする必要があるだろう。

 では男子はどうだろうか?

 オリンピックランキングで日本勢トップにいるのが、米ツアーを主戦場にする松山英樹。2024年はファーマーズインシュランスオープンで13位タイに入ると、ザ・ジェネシス招待では約2年ぶりの勝利を飾り復活を遂げた。

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男子の“1枠”はデッドヒート!