世界ランキングで日本勢トップの畑岡奈紗

 2024年のパリ五輪は、現地時間7月26日から8月11日まで開催される。パリがオリンピックの舞台となるのは1900年、1924年に続き3回目だ。2016年のリオデジャネイロ大会で112年ぶりの復活したゴルフ競技が、初めて五輪で実施されたのは1900年のパリ大会。そういう意味では、ゴルフ競技が記念すべき舞台に戻ってくることになる。

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 今年のゴルフ競技の日程は8月1日から4日まで男子競技が行われ、8月7日から10日までが女子の競技を開催。男女それぞれ60人が4日間72ホールのストローク戦を行い通算スコアで争う。

 舞台となるのは、パリ郊外にあるル・ゴルフナショナルのアルバトロスコース。ここは2018年にライダーカップが行われ、昨年は、久常涼がDPワールドツアー初優勝を飾ったカズーオープン de フランスも開催されている。

 出場枠は上述した通り男女それぞれ60人で、この中には開催国枠の1人も含まれる。選手は、世界ランキングに基づくオリンピックゴルフランキング(男子は6月17日、女子は6月24日時点)で選出されるが、これは各国・地域の代表枠外の選手を世界ランクから除外した順位。男女とも、このランキングの15位以内(各国/地域で最大4人)が出場権を獲得し、15位以内に選手がランクインしていない国/地域からは16位以下で最大2人が出場する。

 では、日本勢は男女とも誰に五輪出場の可能性が残されているのだろうか?

 まずは女子。同ランキングを眺めてみると3月4日時点で15位に畑岡奈紗がいる。そして17位の古江彩佳が続く展開。世界ランキングで見ると古江(世界ランク21位)の2ランク下に山下美夢有(同23位)、さらに3ランク下に笹生優花(同26位)が続いている。

 同36位に岩井明愛、同47位に西郷真央、同51位に岩井千怜がいるが、国内でプレーするメンバーが世界ランキングのポイントを稼いで、米ツアーを主戦場とする畑岡や古江を追い抜くのはかなり厳しいところ。また、畑岡と古江が今季も好調をキープしていることは、特に岩井明愛以下の国内組にとってさらに五輪への道を遠くさせている。

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女子は畑岡、古江で決まり?