唐澤俊介
ずっと考えてきた「女性の自立」
心配は尽きないが、MALIA.さんは悲観していない。
「目の前に壁があっても、できないって思うんじゃなくて、乗り越えるための方法を考えるのが大事だと思いますし、実際に私はそうしてきたので、どうにかなるって思っています」
4度の結婚・離婚、4人の子育て、起業など、さまざまな経験をしてきたMALIA.さんが大事にしているのが、「女性の自立」だ。
「私が自立するべきって言うと、シングルマザーで会社も経営しているし、稼ぐ力をつけなさいって言っているように聞こえるかもしれないですけど、そうではありません。もちろんそれも大事ですけど、心が自立していることが重要だと思います。私のフォロワーさんたちの話を聞いていても、本当は習い事をしたり、教養をつけたりしたいのに、自分に稼ぎがないからそれができないという声が多いんです。でもそこで自分は弱いって思わないでほしい。例えば、専業主婦は、家事や育児を一手に担っていますよね。これってすごく立派なことだし、24時間365日休みなしでずっと働いているようなもので、世の中で一番大変な仕事だと思います。だから、何かしたいことがあるんだったら、それを旦那さんとか、周りの人にきちんと伝えられるようなマインドを持つことがすごく大事。『自分の気持ちを伝えられること』、それが自立だと思うんです」
（AERA dot.編集部・唐澤俊介）
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唐澤俊介
1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT（AIなど）、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。
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