トップ選手の世界ではほとんどない
特に、実力が拮抗(きっこう)した強い選手同士であれば、なおさらだ。たとえば日本代表の選手が強豪の中国人選手と戦って、たまたま良い流れに乗れて10-0になったとしても、そこで1点差し出すことは「自殺するようなもの」(宮﨑氏)だという。
「少なくともトップ選手の世界では、ラブゲームを避けるプレーなんてほとんど見られないし、今後もないと思います。こんなバカらしい話題は、早くなくなったらいいのにと思います」
宮﨑氏の、ほとほと愛想を尽かしたような顔が、真剣勝負の世界の厳しさを物語っていた。
(AERA dot.編集部・大谷百合絵)