水谷隼&伊藤美誠ペアは「2‐9」から逆転勝ちしたこともある

トップ選手の世界ではほとんどない

 特に、実力が拮抗(きっこう)した強い選手同士であれば、なおさらだ。たとえば日本代表の選手が強豪の中国人選手と戦って、たまたま良い流れに乗れて10-0になったとしても、そこで1点差し出すことは「自殺するようなもの」(宮﨑氏)だという。

「少なくともトップ選手の世界では、ラブゲームを避けるプレーなんてほとんど見られないし、今後もないと思います。こんなバカらしい話題は、早くなくなったらいいのにと思います」

 宮﨑氏の、ほとほと愛想を尽かしたような顔が、真剣勝負の世界の厳しさを物語っていた。

(AERA dot.編集部・大谷百合絵)

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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