阪神・中野拓夢

 野球において最も力のあるバッターの打順と言えば4番というのが日本における常識ではないだろうか。しかしメジャーでは古くから3番に最強の打者が入るという考え方も強く、日本でも1990年代からは「3番最強説」という言葉も使われるようになった。そして統計データによるあらゆる分析が進んだ現在、メジャーでは最強打者が2番を打つケースが増えていると言われている。昨年の打順別のOPS(出塁率+長打率)では2番が最高となり、ア・リーグのホームラン王に輝いた大谷翔平の打順を見ても2番が71試合と最も多くなっている。

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 では一方の日本のプロ野球ではどうだろうか。昨シーズン2番でスタメン出場試合した選手とそのOPS、チームOPS、チーム最高OPSの選手と2番での起用試合数を並べてみたところ以下のようになった。

阪神
2番最多起用選手:中野拓夢(140試合・OPS.692)
チームOPS:.674
チーム最高OPS選手:大山悠輔(.859・2番起用0試合)

【広島】
2番最多起用選手:野間峻祥(82試合・OPS.672)
チームOPS:.660
チーム最高OPS選手:西川龍馬(.760・2番起用11試合)

【DeNA】
2番最多起用選手:関根大気(53試合・OPS.642)
チームOPS:.673
チーム最高OPS選手:宮崎敏郎(.934・2番起用3試合)

巨人
2番最多起用選手:丸佳浩(27試合・OPS.729)
チームOPS:.710
チーム最高OPS選手:岡本和真(.958・2番起用0試合)

ヤクルト
2番最多起用選手:青木宣親(32試合・OPS.703)
チームOPS:.677
チーム最高OPS選手:村上宗隆(.875・2番起用0試合)

中日
2番最多起用選手:岡林勇希(45試合・OPS.688)
チームOPS:.610
チーム最高OPS選手:細川成也(.780・2番起用1試合)

オリックス
2番最多起用選手:宗佑磨(47試合・OPS.622)
チームOPS:.680
チーム最高OPS選手:森友哉(.893・2番起用7試合)

ロッテ
2番最多起用選手:藤岡裕大(72試合・OPS.741)
チームOPS:665
チーム最高OPS選手:ポランコ(.762・2番起用3試合)

ソフトバンク
2番最多起用選手:今宮健太(28試合・OPS.670)、牧原大成(28試合・OPS.604)
チームOPS:.679
チーム最高OPS選手:近藤健介(.959・2番起用19試合)

楽天
2番最多起用選手:小深田大翔(73試合・OPS.660)
チームOPS:.679
チーム最高OPS選手:浅村栄斗(.829・2番起用1試合)

西武
2番最多起用選手:源田壮亮(50試合・OPS.607)
チームOPS:.636
チーム最高OPS選手:外崎修汰(.738・2番起用14試合)

日本ハム
2番最多起用選手:松本剛(39試合・OPS.665)
チームOPS:.641
チーム最高OPS選手:万波中正(.788・2番起用5試合)

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西尾典文

西尾典文

西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究し、在学中から専門誌に寄稿を開始。修了後も主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、AERA dot.、デイリー新潮、FRIDAYデジタル、スポーツナビ、BASEBALL KING、THE DIGEST、REAL SPORTSなどに記事を寄稿中。2017年からはスカイAのドラフト中継でも解説を務めている。ドラフト情報を発信する「プロアマ野球研究所(PABBlab)」でも毎日記事を配信中。

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