5000mの自己ベストは谷中の14分00秒33がトップで13秒台は不在と、青山学院大の新入生たちと比べると小粒感は否めない。しかし、今年2月18日に行われた青梅マラソンでは、菅谷が男子10km高校生の部を30分01秒の大会新記録で優勝。身長188cmの大型ランナーとして今後の成長が非常に楽しみだ。

 この“2強”以外では、今春の箱根でまさかの17位に沈んだ順天堂大の期待感が高い。昨年12月の全国高校駅伝優勝校の主将兼エースの永原颯磨(佐久長聖高)が入学。5000mの自己ベストで世代日本人4位の13分43秒03のタイムを持つだけでなく、3000m障害では三浦龍司(4年)が持っていた高校記録を塗り替えた。三浦とは入れ替わりになるが、順天堂大には高校の1学年先輩で5000m高校記録保持者の吉岡大翔(1年)がおり、チームとしても非常に楽しみだ。さらに、5000m13分52秒29のタイムを持ち、今年1月の都道府県対抗駅伝1区で区間新を叩き出した川原琉人(五島南高)も入学。離島出身で高校の陸上部員5人という環境ながら世代トップレベルの実力を見せた“メガネのランナー”には大きな伸びしろを感じる。玉目陸(出水中央高)、池間凛斗(小林高)と5000m13分台は計4人。新入生の期待度は、青山学院大に次ぐ2番目だと言える。

 その他、早稲田大には全国高校駅伝優勝メンバーであり、5000mで世代日本人3位の13分52秒73のタイムを持つ山口竣平(佐久長聖高)が入部する。こちらも今年1月の都道府県対抗駅伝では5区で区間賞の走りを披露。高校時代の経験値は高く、大学1年目から活躍できる力を持っている。早稲田大には、1年時の全国高校駅伝で5区区間賞の瀬間元輔(東農大二高)、3000mで好成績を収めている佐藤広人(早大本庄高)も入学するが、どこまでチーム力をアップできるか。もう1人、2人は有力な新入生が欲しいところではある。

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中央大も有力ランナーが多く加入