地方消滅が危惧される今日、全国から熱い視線を注がれている芸術祭がある。越後妻有(新潟県の十日町市、津南町)で3年に1度開催される「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」には、今や50万人近い来場者がある。過疎化の進む中山間地域で、なぜ芸術祭が立ち上げられ、定着・発展してきたのか。 はじまりはよくある地域おこしだった。それが関係者たちの思いの化学変化により、どんどん進化していく。 著者は…

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