時折真剣な眼差しで「俳優」について話す原田泰造/撮影・写真映像部・松永卓也

 俳優としての話が聞きたい。そう伝えると、開口一番こう答えた。

「“役者さん”って言われても、おそれおおいやら恥ずかしいやらで仕方なく、“はい、はい”って顔してる(笑)。俳優って言われても、うーんなんかしっくりこないというか……」

 俳優としてはNHK大河ドラマの出演歴も、主演作もある。かなり活躍していると思うのだが……。

職業欄に「ネプチューン」!?

「“芸人”って、肩書に書くのもおこがましい感じ。結構、職業欄に書くときって難しい。”ネプチューン”って書ければいいんだけどね! 自分で何をやっているかイマイチわかっていないんだよね」

 インタビューを行った1月29日時点で、「おっパン」の撮影は全て終了しているという。撮影中に大変だったことを聞いてみた。

「結構、なかったかな……セリフを覚えるのだけが大変。一番大変」

撮影・写真映像部・松永卓也

 謙遜しているのか、はたまた、はぐらかしているのか。撮影当時を回想するように微笑みながらこう答えた。

「セリフは僕に付いてくれている人と、ひたすら掛け合いで覚えていく。セリフを覚えているときは、不思議と睡眠時間が長く取れなくなっちゃう。セリフが頭に入っていると、夜中にトイレで起きちゃう感じに近いかも」

 夜中にトイレ!? 強烈なたとえに現場にいたスタッフたちは大爆笑。自身も楽しげに笑い、こう続けた。

「よくわかんないでしょ!? 僕もよくわかんないんだけど(笑)、睡眠中に途中で起きる時間が多くなるの。寝ててもパッと目が覚めちゃう。

 逆にドラマの撮影が終わると、だんだん睡眠時間が長くなるの。撮影中は“セリフを忘れてはいけない”って、緊張感があるのかもしれない。うん、たぶん、そうだと思います(笑)」

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とにかくテレビに出たい