撮影・写真映像部・松永卓也

「自分で自分のドラマを見ていて、カルロスとの撮影のときの雰囲気とか思い出すんだけど、かわいいよね~」と、突如メロメロに。

「僕が“ボールを捕ってきな”っていっても、捕りに行かないシーンでの、カルロスのあの演技! 見ていて本当にいじらしくなってしまう。“カット”の声がかかるまで、カルロスは僕の言うことを聞かないでツーンとして、じっと我慢しているわけでしょ。

 よし、動かなかった! って、カルロスの名演技には、頑張ったな、かわいい~って、お菓子あげたくなるね!」

ドラマはまだまだ山が何個も

 ドラマもそろそろ終盤だ。だが、「新キャラがいっぱい出てくる」という。何より、原田演じる“誠”だ。誠はどんな運命をたどるのか。原田本人は、誠に優しいまなざしを送る。

「僕が演じる“誠さん、頑張ってるな!”って、本当に思う。誠さんはまだまだ失敗するし、山が何個もある。もうこれで大丈夫だと思ったところにまた落とし穴がある感じです」

 令和の堅物おやじ誠が、引きこもりの息子・翔(城桧吏)が好きそうなかわいいパスケースを見つけ、“翔に買って帰れば喜ぶのでは?”と考えるシーンがあった。しかし、店員に声を掛けられて逃げ出してしまう。

 あの瞬間の誠は頑張っていましたね、と語りかけると「あ、第3話だ! まだまだ大変なの」と笑う。

“楽しい”は、人に伝わる。現場を、仕事を、とことん楽しむ原田泰造の情熱が、画面を通じて視聴者にも伝播しているのかもしれない。(AERAdot.編集部・太田裕子)