さらに、小林さんはいわゆる“オタク性”が「つぶされることがない」のも同校の特色だと言う。

「たとえば、音楽が好きで、オリコンチャートの週間1位を1年分覚えている同級生がいた、と話してくれた人がいました。北海道から鹿児島まで各駅停車で乗り継ぐ最速のルートを調べ上げている同級生もいたそうです。その人はその同級生のことを『時刻表アプリ』と称していました。クラスには『武将アプリ』『数学アプリ』『アイドルアプリ』と言える人など、多数の『オタク』がいたそうです」

 ひとつの考えに凝り固まることなく、柔軟に自らの頭で考える力を育てる筑駒。今年の試験を突破した筑駒生が、将来どのような活躍をするのか楽しみだ。

(AERA dot.編集部・唐澤俊介)

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唐澤俊介

唐澤俊介

1994年、群馬県生まれ。慶應義塾大学法学部卒。朝日新聞盛岡総局、「週刊朝日」を経て、「AERAdot.」編集部に。二児の父。仕事に育児にとせわしく過ごしています。政治、経済、IT(AIなど)、スポーツ、芸能など、雑多に取材しています。写真は妻が作ってくれたゴリラストラップ。

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