マイケル・ジョーダン(ロイター/アフロ)
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 2023年4月に公開された映画「AIR/エア」をご存じだろうか?

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 今ではスポーツの枠を超えてファッションなどにも大きな影響を及ぼした“Air Jordan”が誕生するまでを描いた映画だ。

 舞台は1984年、アディダスやコンバースなどに大きく差をつけられ人気もなく業績も振るわなかったナイキのバスケットボールシューズ部門が、立て直しをかけて一発逆転を目指す。そこで目をつけたのが、マイケル・ジョーダン。当時ノースカロライナ大で活躍しNBAのドラフト指名直前だったジョーダンは、当然ながら活躍が保証されてもいないプロ入り前で、しかも他社ブランドのファンだった。

 そんな状況の中で、マット・デイモン演じるナイキ社員のソニーたちは、どのように不可能を可能にし、“Air Jordan”を生み出したのか?

 今では当たり前になっているNBA選手のシグネチャーシューズは、全てこの“Air Jordan”が始まり。ソニーたちが、今でも続く“Air Jordan”人気、そしてジョーダンブランドの隆盛を予測していたのかは知らないが、当時のナイキの奮闘ぶりがなければ、レブロン・ジェイムズやケビン・デュラント、コービー・ブライアントらNBAのスターのシグネチャーモデルも生まれなかったかもしれないのだ。

 しかし、“Air Jordan”以降、選手の名前がついたシューズをリリースすること、そしてシューズを発売するブランドと契約することは、NBA選手にとってのステータスとなった。

 その“Air Jordan”は、引退から20年以上が経った今でもその人気は絶大で、グローバルに市場調査データと消費者動向データを提供している「Statista」によると、2020年時点のジョーダンの資産は推定21億ドル(約3,100億円)。「フォーブス」によれば、年収は1億4,500万ドル(約209億円)で、そのうち1億3,000万ドル(約194億円)がナイキとの契約によるものという。

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ジョーダンのシグネチャーシューズで最も人気があるのは?